ビーチアクセスのフィッシュ系を探し始めると、同じ「フィッシュ」という言葉でも短めのHS 5’10″と6’2″、ミッドレングス寄りのStandard 6’8″とHS 6’10″、さらに旧レトロフィッシュ系まで混ざって見えて、どれが自分向きなのか急にわかりにくくなります。
しかもフィッシュは見た目が近くても、実際にはテイクオフのしやすさ、横に走る気持ちよさ、ターンの軽さ、レールの入りやすさ、許容してくれるミスの幅がかなり違うので、単純に長さだけで選ぶと「思ったより動かない」「逆にシビアすぎる」という外し方をしやすいカテゴリーです。
とくにBeach Accessは、Standardシリーズが持つ扱いやすさと、HSシリーズが持つハードボード寄りの反応の良さが同じブランド内に共存しているため、ブランドが好きという理由だけで選ぶよりも、自分が今ほしい体験を言語化してから選んだほうが満足度は高くなります。
この記事では、現行で検討しやすい4モデルと旧レトロフィッシュ系の立ち位置を整理しながら、初心者が最初の一本として選ぶべきか、二本目や小波用の遊び板として考えるべきか、体格や波質で何を優先すると失敗しにくいかまで、サーフボード選びの視点でじっくり掘り下げます。
ビーチアクセス フィッシュで選ぶべきモデル
結論から言うと、Beach Accessのフィッシュ系は「短いほど上級者向け、長いほど入口として使いやすい」という単純な図式だけでは整理しきれず、シリーズ構造とボードの役割まで含めて見ると選びやすくなります。
現行ではHS 5’10″と6’2″がパフォーマンス寄りのショートフィッシュ、Standard 6’8″が扱いやすいミッドレングス寄りの入口、HS 6’10″が経験者向けの高反応ミッドレングスという位置づけで考えると、かなり迷いが減ります。
さらに旧レトロフィッシュ系は、いま新品の主力として探すというより、フィッシュらしいルースさやクラシック寄りの滑走感を求めて中古や在庫を視野に入れる人の候補なので、現行モデルと同じ尺度だけで比べないことが重要です。
HS 5’10” フィッシュ
もっとも「フィッシュらしい速さと軽快さ」を求めるなら、HS 5’10″はBeach Accessの中でもかなり明確な性格を持つ一本で、短い全長と34L前後の浮力、ツイン設定、絞られた厚みとテール幅によって、滑り出したあとに板を前へ走らせながら自在に向きを変える楽しさが出やすいモデルです。
この板が向いているのは、すでにショートボードや短めのミッドレングスで波を選んで乗れる人、あるいは「ただテイクオフしたい」段階を越えて、ボトムターンからトップに上がる流れや、横へ伸びるスピード感を味わいたい人で、ファーストボードとしての優しさよりも、乗れたときの反応を優先したいサーファーに刺さります。
一方で、フィッシュだから浮くはずという期待だけで飛びつくと外しやすく、短さゆえに立つ位置やパドルの角度がずれると失速しやすいため、普段から7フィート台の安定系に乗っている人がいきなり乗り換えると「思ったほど簡単ではない」と感じる可能性が高いです。
波のサイズで言えばヒザモモから胸前後までの、厚くて走れるセクションがある小波で特に魅力が出やすく、縦に鋭く当て込むというより、横へつないで加速しながらラインを長く描く乗り方と相性が良いので、スタイルとしてもショートの延長ではなくフィッシュらしい乗り方を受け入れられる人に向いています。
「小波用の遊び板がほしいが、安定だけで終わる板は避けたい」「ソフトトップでもターンの反応は妥協したくない」という人にとっては非常に有力ですが、波を取る成功率を最優先したい初心者には、先に6’8″クラスで成功体験を増やしてから戻ってくるほうが、結果的にこの板の良さを味わいやすくなります。
HS 6’2″ フィッシュ
HS 6’2″は5’10″の楽しさを残しながら少し許容幅を広げた立ち位置で、39L前後まで浮力が増えるぶん、体格がある人や、短いフィッシュには乗りたいけれど5’10″では攻めすぎだと感じる人にとって、現実的な着地点になりやすいサイズです。
このモデルの魅力は、単に長くしたから楽というだけでなく、フィッシュ特有のフロー感やテイクオフの速さを感じやすいまま、パドル時の安心感と立ち上がりの余裕がやや増す点にあり、短い板にありがちな「合わなければ何も起きない」というリスクを少し下げてくれます。
ショートボードからのセカンドボード選びでは5’10″のほうが尖って見えますが、普段6’4″前後のミッドレングスやショート寄りボードを使っている中級者が、いきなりフィッシュの世界へ入るなら、6’2″のほうがサイズダウンのショックが少なく、最初の数ラウンドで手応えをつかみやすいです。
また、体重が重めの人や厚手のウェットで冬に乗る人、パワーの弱い日本の小波で走り出しの余裕を少しでも確保したい人にも6’2″は相性が良く、板の雰囲気はクラシックでも、乗り味は思った以上に現代的で、ターンのきっかけを作りやすい点が魅力になります。
ただし、これでも対象は基本的に中級者以上と考えたほうがよく、波待ちやドルフィンを含む取り回しは楽になっても、フォームの崩れを長さで救ってくれるタイプではないので、「最初の一本を長く乗りたい」という目的より、「今より楽に走る短めボードがほしい」という目的で選ぶのが正解です。
Standard 6’8″ クアッドフィッシュ ミッドレングス
Beach Accessのフィッシュ系で最初に検討すべき一本を挙げるなら、Standard 6’8″ クアッドフィッシュ ミッドレングスは本命候補で、49L前後のしっかりした浮力と幅広いアウトラインが安定感を生みつつ、薄めに整えたレールとクアッド設定によって、ただ浮くだけでは終わらない楽しさまで両立しています。
この板のいちばん大きな価値は、初心者が「フィッシュの雰囲気を味わいたい」という願いと、中級者が「ミッドレングスでも少し動かしたい」という要望のちょうど中間に立っていることで、Beach Accessの現行フィッシュ系の中では入口としての懐が最も広いモデルと考えやすいです。
実際、短いHSフィッシュに憧れていても、テイクオフの成功率や波を追う安心感まで含めて考えると、まず6’8″で成功体験を積んだほうが、フィッシュの良さである滑走感やクアッドの伸びを味わいやすく、後から5’10″や6’2″へ進んだときにも比較がしやすくなります。
また、6’8″という長さは日本のビーチブレイクでも使い回しがしやすく、ヒザモモのタルい波で遊ぶ日にも、胸肩くらいのサイズでラインを描く日にも対応しやすいため、「一本で長く楽しみたい」「家族や友人と兼用する余地も残したい」という人にとってコストパフォーマンスの高い選択になります。
注意点としては、公式でも安定したテイクオフに自信のない人はより長くボリュームのある板を推奨しているように、完全な未経験者や体格が大きい初心者にとっては、これでもまだ短く感じることがあるので、フィッシュの見た目優先で無理をするより、現状の成功率を基準に判断するのが失敗しにくい選び方です。
HS 6’10” クアッドフィッシュ ミッドレングス
HS 6’10” クアッドフィッシュ ミッドレングスは、長さだけ見るとStandard 6’8″より優しそうに見えますが、実際の立ち位置はかなり異なり、HS構造による反応の速さと45L前後の浮力バランスから、経験者がリラックスしたい日に使う高性能ミッドレングスとして理解したほうがしっくりきます。
この板が面白いのは、ロングボーダーがサイズのある日にもう少し自由にラインを変えたい場面や、ショートボーダーが小波やオンショア気味の日でもスピードを失いにくい板を求める場面、あるいはブランク明けで体力に不安はあるが感度は落としたくない場面など、使用者の背景によって役割が変わるところです。
6’10″という数字だけで初心者向けと判断するとズレやすく、浮力はあるものの、板が返してくる反応が素直で早いぶん、踏み込みや体重移動が曖昧だと「安定しているのに思ったラインに乗らない」と感じやすいため、ある程度自分のサーフスタイルを持った人のほうが真価を引き出せます。
乗り味としては、短いHSフィッシュより落ち着きがあり、Standard 6’8″よりシャープで、いわゆる小波専用の遊び板というより「長さを使って早く走り、必要なところでしっかり曲がる」タイプなので、クルーズ感とマニューバビリティを高いレベルで両立したい人に向いています。
初中級者が背伸びして買うよりは、まず6’8″前後でライン取りを覚えたあとに、より反応の良い一本として選ぶほうが満足しやすく、「ミッドレングスの安心感は欲しいが、もっさりした板には戻りたくない」という人にはかなり魅力的な着地点になります。
5’6″ レトロフィッシュ ツイン
旧レトロフィッシュのツインは、現行主力のHSフィッシュとは少し別の文脈で考えたい候補で、短い全長と36L前後の浮力、ツインならではのルースさが組み合わさることで、板を波のフェイスに置いて横へ滑らせる気持ちよさを強く味わいやすい一本です。
このモデルを検討する人は、新品の現行ラインを比較するというより、フィッシュ本来の遊び方に強く惹かれていたり、クラシックなサンディエゴフィッシュ寄りのムードをソフトボードで楽しみたかったりするケースが多く、性能比較よりも「どういうサーフィンがしたいか」が選択理由になります。
ツインは加速の軽さと抜け感が魅力になる反面、後ろ足で強く踏み込んで縦に返す乗り方をすると板の気持ちよさが出にくく、フィッシュらしく前へ走らせながら大きくつなぐ意識が必要になるため、普段のショートボード感覚をそのまま持ち込むと、乗りこなすまで少し癖を感じやすいです。
小波での楽しさは非常に高く、メローなブレイクで横に走り続ける感覚を覚えたい人には魅力的ですが、現行の中心モデルではない以上、状態の良い在庫や中古に出会えるかどうか、フォームのへたりやレール周りの傷みが少ないかどうかまで含めて、購入難易度はやや上がります。
そのため、これからBeach Accessのフィッシュに初めて触れる人の最優先候補というより、すでにフィッシュの乗り味に興味が固まっていて、「扱いやすさ」よりも「雰囲気とルースさ」を優先したい人が狙うべき一本として考えると、期待とのズレが少なくなります。
5’6″ レトロフィッシュ クアッド
同じ旧レトロフィッシュ系でも、クアッドはツインよりホールド感とドライブ感を得やすく、フィッシュらしい走りは残しながらも、フェイスを長く使って伸びていく安定感を感じやすいので、「見た目はレトロ寄りが好きだが、乗り味は少し現代的なほうが安心」という人に向いています。
ツインがルースさを楽しむ板だとすれば、クアッドは小波での加速に加えて、もう少しサイズがある波でも板を押し出しやすいキャラクターがあり、肩から頭近いコンディションでもスピードと保持感を求めたい人には、旧モデルの中ではこちらのほうが現実的に使いやすい可能性があります。
ただし、これも現行4本のように情報が整理されているわけではないため、購入時には「昔人気だったから大丈夫」と楽観せず、デッキの凹み、ボトムの浮き、フォームの劣化、フィンボックス周辺の傷みなどを細かく見る必要があり、状態確認の丁寧さが満足度を大きく左右します。
また、クアッドの安定感があるとはいえ、長さ自体は短く、パドルの余裕や波待ちの安心感では6’8″や6’10″に及ばないので、レトロフィッシュの世界観に惹かれているのか、それとも単純に乗りやすいフィッシュがほしいのかを分けて考えないと、購入後の印象差が大きくなります。
現行モデルと違う魅力を求める人には十分候補になりますが、最初の一本としてはやや趣味性が強く、いまの自分に必要なのが「より多く波に乗ること」なら現行の6’8″や6’2″を優先し、「すでに乗れるので、もっと独特のフィッシュ感がほしい」ならクアッド旧モデルまで射程に入れる、という順序が現実的です。
現行モデルと旧モデルの違いを先に整理する
フィッシュ選びで迷う原因の多くは、長さよりも前に「シリーズの違い」を把握していないことにあり、同じBeach AccessでもStandardとHSでは目指している体験が違うため、単純なスペック比較だけでは判断しにくくなります。
さらに旧レトロフィッシュ系は、現行ラインの延長として見るより、少し別の遊び方を提案する過去モデルとして理解したほうが整理しやすく、現行4本と同じ土俵に無理やり並べないことが大切です。
ここでは、構造、サイズ感、向いている人の違いをまとめて、どの方向性に自分が惹かれているのかを見極めやすくします。
シリーズ構造の差を理解する
StandardシリーズはEPSコアをソフトフォームで包んだシグネチャーラインとして、扱いやすさとしっかりした乗り味の両立を狙っており、Beach Accessの中では「乗りやすいのに退屈ではない」という位置づけで考えると理解しやすいです。
HSシリーズはソフトデッキとハードボトムを組み合わせた構造で、ワックスフリーの手軽さを残しながらも、ターンの入力に対する返りをよりシャープに感じやすく、経験者や中上級者が遊びの幅を広げるためのアドバンスド寄りラインとして捉えるとズレません。
そのため、同じフィッシュでもStandard 6’8″は「入口としても成立する」のに対し、HS 5’10″や6’2″は「短いボードを楽しめる人がさらに遊ぶ」方向へ寄っており、HS 6’10″は長さがあっても思想自体は経験者寄りという見方が必要です。
旧レトロフィッシュ系は現行シリーズの整理軸から少し外れ、フィッシュらしい雰囲気やフィンセッティングの違いを味わう色が濃いので、ブランド内の進化系として見るより、別の味わいを持つサブカテゴリーとして認識すると選びやすくなります。
つまり、シリーズ構造を理解すると「長いから初心者向け」「短いから上級者向け」という雑な判断から抜け出せて、自分が求めるのが安定感なのか、反応なのか、あるいはレトロな乗り味なのかを整理しやすくなります。
主要モデルの比較軸
スペックを並べる目的は数字の大小で優劣を決めることではなく、どの数字が自分の不安を減らし、どの数字が自分の楽しみを増やすかを見つけることにあります。
とくにフィッシュは、長さとリッターだけでなく、シリーズ構造とフィン構成まで合わせて見るとキャラクターの違いがかなり見えやすくなります。
| モデル | 長さ | 目安浮力 | 主な性格 | 向く層 |
|---|---|---|---|---|
| HS 5’10” | 5’10” | 34L | 軽快で高反応 | 中級者以上 |
| HS 6’2″ | 6’2″ | 39L | 反応と余裕の両立 | 中級者以上 |
| Standard 6’8″ | 6’8″ | 49L | 安定感と伸び | 初中級者中心 |
| HS 6’10” | 6’10” | 45L | 高性能ミッド | 経験者中心 |
| 旧5’6″ツイン | 5’6″ | 36L前後 | ルースでクラシック | 趣味性重視 |
| 旧5’6″クアッド | 5’6″ | 36L前後 | ドライブ重視 | 経験者中心 |
この表を見ると、長さが近くてもHS 6’10″とStandard 6’8″の性格が大きく違うこと、そして旧5’6″系は現行ショートフィッシュと似て見えても選ぶ理由が少し違うことがわかるので、スペックは比較表ではなく意思決定の地図として使うのが正解です。
迷い方別の着地点
迷っているポイントが違えば、選ぶべき候補も自然に変わるので、自分が何に不安を感じているのかを先に言葉にするだけで、比較の精度はかなり上がります。
以下の整理は、実店舗で相談するときにもそのまま使いやすく、候補を一気に絞り込むのに役立ちます。
- 最初のフィッシュならStandard 6’8″
- 短めへ移行するならHS 6’2″
- 小波の遊び板ならHS 5’10”
- 反応の良い長めならHS 6’10”
- レトロ感重視なら旧5’6″ツイン
- 保持感も欲しいなら旧5’6″クアッド
このように着地点を分けて考えると、たとえば「HS 5’10″がかっこいいから欲しい」と感じていても、本音では「波をたくさん取りたい」のか「短い板で遊びたい」のかを区別できるようになり、見た目主導の失敗を避けやすくなります。
ビーチアクセス フィッシュで失敗しにくい選び方
サーフボード選びで後悔が起きやすいのは、上級者のレビューをそのまま自分に当てはめたり、長さだけで難易度を決めたりして、今の技量と欲しい体験を分けて考えられていないときです。
Beach Accessのフィッシュ系はモデルごとの役割がかなりはっきりしているので、レベル、体格、波質の三つを順番に整理すると、自分に合う一本へかなり素直にたどり着けます。
ここでは「どれが良いか」ではなく、「今の自分なら何を優先すべきか」という視点で選び方を具体化します。
最初の一本か二本目かで判断する
最初の一本として選ぶなら、何よりも優先すべきなのは波を追う安心感と立ち上がりの成功率であり、フィッシュらしさに惹かれていても、その段階では「動かしやすそう」より「毎回ちゃんと乗れるか」を基準にしたほうが上達は早いです。
この条件にもっとも合いやすいのはStandard 6’8″で、フィッシュのアウトラインとクアッドの伸びを感じつつ、短いHS系ほどフォームの精度を要求されないため、最初の一本としても、長めからの次の一本としても使いやすい位置にあります。
二本目以降であれば話は変わり、すでに波を選んでテイクオフし、ボトムターンからのライン取りが見えている人は、HS 6’2″やHS 5’10″のような反応の速い板に進んでも、板の個性を楽しみやすくなります。
逆に、ロングや長めミッドレングスから「長さは保ちたいが、もっさりしたくない」という人はHS 6’10″が候補になりやすく、これは長さで安心を取るのではなく、反応を残しながら余裕も持ちたい人向けの二本目です。
つまり、最初の一本には成功率、二本目には目的、三本目以降には好みという順で軸を置くと、Beach Accessのフィッシュ選びはかなり整理しやすくなります。
体格と波質の目安を重ねる
同じレベルでも、体重が軽い人と重い人、パワーのある波で乗る人と弱いビーチブレイク中心の人では、合うサイズ感が変わるので、レビューの印象だけで決めず、体格と波質を必ず一緒に考える必要があります。
とくに日本の小波中心の環境では、ほんの数リッターの差よりも、長さとアウトラインがもたらす走り出しの余裕が体感差につながりやすいので、自分のホームを基準に比較するのが重要です。
| 条件 | 優先しやすい候補 | 考え方 |
|---|---|---|
| 軽めの体格 | HS 5’10” / 6’2″ | 短さを活かしやすい |
| 重めの体格 | HS 6’2″ / Standard 6’8″ | 走り出しの余裕重視 |
| 小波中心 | Standard 6’8″ / HS 5’10” | 滑走感を活かす |
| 胸肩以上も視野 | HS 6’10” / 旧5’6″クアッド | 保持感を確保する |
| オンショア混じり | Standard 6’8″ / HS 6’2″ | 許容幅を持たせる |
このように条件を重ねると、「小波で遊びたい」という同じ言葉でも、体格が軽くて経験がある人はHS 5’10″、体格が大きめでまだ成功率を落としたくない人はStandard 6’8″というように、答えが自然に分かれてきます。
向いている人を先に絞る
板の特徴を覚えるより、自分がどんな人に当てはまるかを先に確認したほうが、選び方は実はずっと簡単で、フィッシュに期待しているものが「速さ」なのか「楽さ」なのか「雰囲気」なのかで、候補はかなりはっきり分かれます。
自分のタイプを整理するときは、いま何に不満があるかまで一緒に考えると、板の性格との相性を見抜きやすくなります。
- 成功率を落としたくない人はStandard 6’8″
- 短さへ段階的に移りたい人はHS 6’2″
- 小波専用の刺激が欲しい人はHS 5’10”
- 長さと反応を両立したい人はHS 6’10”
- レトロな滑走感を最優先する人は旧5’6″ツイン
- レトロ感と保持感を両立したい人は旧5’6″クアッド
反対に、まだテイクオフ成功率が低い人、ドルフィンや波待ちに不安が大きい人、友人のレビューに引っ張られているだけで自分の乗り方が定まっていない人は、短いモデルへ急がないほうが結果的に長くサーフィンを楽しめます。
ビーチアクセス フィッシュを買ったあとに満足度を上げるコツ
ボード選びは買う瞬間で終わりではなく、フィン設定、保管の仕方、滑りやすさへの対応、中古で見るべき箇所まで理解しておくと、買ったあとの満足度が大きく変わります。
とくにBeach Accessのフィッシュ系は、ワックスフリーやソフトトップの手軽さが魅力である一方、使い方を誤ると「思ったより滑る」「保管で傷んだ」という不満につながりやすいので、最初に基本を押さえておくのが重要です。
ここでは購入直後に見落としやすいポイントを整理して、一本を長く気持ちよく使うための実践的な視点をまとめます。
フィン設定で乗り味はかなり変わる
フィッシュはボード本体の形だけでなくフィン設定で印象が大きく変わるので、購入時の標準セットを絶対視せず、「いまの自分に必要なのは抜け感か保持感か」を考えて調整する視点を持つと、板の満足度が一段上がります。
HS 5’10″と6’2″のツインは、抜けの良さと横へ走る気持ちよさが魅力で、前に出る感覚を楽しみたい日に強みが出やすく、旧5’6″ツインも同じくルースさを前面に出したい人と相性が良いです。
一方、Standard 6’8″とHS 6’10″のクアッドは、フェイスに押しつけながら伸びていく安定感を作りやすく、ターン後半で失速しにくいので、「フィッシュは好きだけれど滑りすぎる感じは苦手」という人には安心感があります。
旧5’6″クアッドも似た方向ですが、板そのものが短いぶん、クアッドの恩恵は保持感の補助として出やすく、ツインのような自由さとは別物なので、どちらが優れているかではなく、どちらが自分の理想のラインに近いかで選ぶべきです。
最初の数回で判断を急がず、波質やホームポイントとの相性も見ながらセッティングの意味を理解すると、同じ一本でも「外した買い物」から「育てる板」へ印象が変わっていきます。
ワックスフリーでも油断しない
Beach Accessのフィッシュ系にはワックスフリー仕様が多く、海に着いてすぐ入れる手軽さは大きな魅力ですが、使い手の体重移動やウェット素材との相性によっては、最初の数回でやや滑りやすく感じることもあるので、過信しない姿勢が大切です。
また、ソフトトップ系は熱に弱く、直射日光や高温でフォームの剥離や変形リスクがあるため、セッション後に砂浜へ長時間放置したり、真夏の車内へ積みっぱなしにしたりすると、性能以前の問題で板の寿命を縮めてしまいます。
- 初回はグリップ感を慎重に確認する
- 真夏の車内放置を避ける
- 屋外での直射日光放置を避ける
- ルーフ積載時は締めすぎない
- 使用後は真水と陰干しを意識する
- 傷は早めに確認する
手軽さがある板ほど雑に扱いやすいので、「ソフトだから丈夫」「ワックスフリーだから何もしなくていい」と考えず、少し丁寧に扱うだけで見た目も乗り味も維持しやすくなり、買ってからの満足度に大きな差が出ます。
購入前後の確認表
新品でも中古でも、買う前と買った直後に確認する項目を決めておくと、感覚的な判断だけで選ぶ失敗を減らしやすくなります。
とくに旧モデルを視野に入れる場合は、スペックより状態のほうが満足度を左右するので、見た目の好みと同じくらいチェック項目を大事にするべきです。
| 確認項目 | 見るポイント | 重要度 |
|---|---|---|
| 現在の成功率 | 何本に1本立てるか | 非常に高い |
| ホームの波質 | 小波中心かサイズもあるか | 高い |
| 体格 | 長さと浮力の余裕 | 高い |
| フィン設定 | ツインかクアッドか | 中〜高 |
| 保管環境 | 高温や日差しを避けられるか | 中〜高 |
| 中古状態 | 凹み、剥離、傷、ボックス | 非常に高い |
この表をもとに候補を見直すと、「かっこいいから欲しい」という気持ちを残したままでも、あとから後悔しやすい要素を先回りで潰せるので、購入前の最終チェックとしてかなり有効です。
自分のサーフィンに合う一本へ絞り込む視点
Beach Accessのフィッシュ系でいちばん失敗しにくい考え方は、モデル名から選ぶのではなく、自分が次のセッションで何を増やしたいかを先に決めることで、成功率を増やしたいならStandard 6’8″、短い板の楽しさを増やしたいならHS 6’2″や5’10″、長さを残しながら反応を上げたいならHS 6’10″というように、答えはかなり素直に見えてきます。
旧5’6″レトロフィッシュ系は、現行ラインの代替というより、フィッシュらしい雰囲気やルースさ、あるいはクアッドでのドライブ感を味わいたい人の趣味性の高い候補なので、最初の一本として急ぐより、いまの自分のサーフィン像が固まってから狙うほうが満足しやすいです。
迷ったときは「いまの板で足りないのは何か」を一言で表し、その不足を埋める方向に最も素直なモデルを選ぶのが近道で、見た目の好みと実力のギャップを埋めるという発想に変えるだけでも、ボード選びの失敗はかなり減らせます。
最終的には、最初の一本には余裕、二本目には目的、三本目以降には好みという順番を守ることが、ビーチアクセスのフィッシュを長く楽しむいちばん堅実な選び方です。


コメント